大野智の海。フリスタ感想書きなぐり中編

 

【前編はこちら→https://poccosu020.hatenablog.com/entry/2020/10/27/003458

 

 

 Voyageおーのずダイアリーが公開されましたね。

…とか書ける時期に公開するはずだったのですが(というか本来前編(10/29更新)のすぐ後に公開したかったのですが)、あれよあれよと年末を超え2021年になってしまいました。

大野さんは元気かなぁ、元気でいるといいなぁ。

 

 

 

 

 

 

さて、まだ書きたいことはありますがすっ飛ばして奥のエリアへ向かいます。

【2月2日更新。本来後編であった分を中編後編のふたつに分けました。1本にするには長すぎた。】

中編はパグの絵とみっちゃん、ランタン、抽象画、ジャニーさんについてです。

 

 

 

 

・パグの絵、みっちゃん

大きさ、ツヤ、絵の具の厚み、重ねて混ぜて産んだ不思議で複雑な色。大野さんの絵ってアクリル絵の具が多いからなのか所々に艶がありますよね、美しい。(でもみっちゃんは確か油彩画、笑)

 

さて、10月24日しやがれでの奈良さんとの対談がありましたよね、見ました?奈良さんと大野さんとの間にある空気感については考えて文章化したいこと山々ですが、始めたら終わらなさそうですので一回置いておきます。そもそもそこまで考察する知識もない。

当日フリスタ見てホテル戻ってTVerでしやがれを見たんですけど、(TVerでの見逃し解禁当時始まったばかりでした。まじ有難かった)大野さん、奈良さんの女の子の絵を見て「たくさんの色重ねて肌色に落としてる」「こうは出来ない」って感じのこと言ってたんですよね。いや大野さんも同じようなことしてるじゃん!!って思いました。

めちゃくちゃの素人目だけど、大野さんも「色をたくさん重ねてその色を出す」っていうことしてますよね?本人が自分で“それを出来てると思ってる”かどうとかは1回置いといて、少なくとも同じように「沢山の色を重ねてこの色にする」という意思はあるように思います。元々大野さんの絵を見ていて「線を引いてその間に色を塗って絵を完成させるというのでなく、沢山の色を少しづつ重ねていくことでひとつの作品を作っていくんだなぁ」とは思っていましたが、しやがれを見てその認識を強くしました。

そして以前Twitterで質問募集?してましたが、それの返答、10月16日のツイートで「色使いは描きながら決めているかな〜」とあります。大野さんは絵を描く上で、色選びに関しては特に理性的なんじゃないかなと思いました。

…とか書いたけど、そもそもバランス感覚強い人だし、本能のままと言うよりはこちらの思ってるよりずっと理性的に絵を描いているかもしれない。(個人的に結構本能のまま筆をすすめるタイプだと思っていたので。)

いやーーーそれにしても、「肌色に落とす」ってワードチョイスが既にかっこよすぎる。

 

 

さて、パグの絵に関しては、私が嵐のファンになったのがここ2年弱の事なので昔のことは知らなくて、そのバックボーンについては何も言えないんですよね。ただ作品集のインタビューで、申し訳ないからって凄く謝っていたことについて、そんなに身を削るように謝らないでほしい、とだけ思いました。

例えば嵐の中でも、大野さんって思っていることを上手く言葉にするのが苦手寄りの人なんじゃないかなぁと個人的に思っています。翔さんとかはその点ほんと器用だから、もし何かこういう事があったとしても言う方と聞く方のバランスをとった、丸い言葉に変えられると思うんですよね。でも言葉という道具を器用に行使しない大野さんのそれはあまりにも真っ直ぐで痛々しい。

当時ファンじゃ無かったわたしはその謝罪を直接は受け取れないけど、それだけ真摯な気持ちはだけはどうか受け止めたいと思いながら絵を眺めていました。

 

とまぁ色々書きましたが初見でパグの絵を見て思った浅い感想を言いますと、パグちゃん顎のところ白かったんですよね。わんちゃんも年取ると白髪になっていくから、大野さんちの子も年取ったのかなぁなんて呑気なこと考えてました。笑

 

そういや作品集の最後の方のページ、思い出のスナップが沢山載っているみたいなとこあるじゃないですか。あそこにあった写真を見て気づいたんですけど、このパグの絵ってカイトと同じような色合いの明るい原色で下書きをしてあるんですよね。

え!!カイトじゃん!!!って思って。

そこからあんなふうに厚く塗っていったんだろうけど、あの下にカイトと同じ色が置いてあるのってなんかエモいなぁって思いました。(言語化を諦めて全てエモいで済ますな)

まぁでも想像膨らみますよね、他のもそうなのか、たまたまなのか、それじゃあカイトは何を思って書いたのか、カイトももしかしたら塗り重ねるつもりだった?なんちゃって。

 

 

 

・ランタン

これはもう単に私の個人的好みの問題ですけど、私このランタンの絵を見た時すごく感動したんです。沢山展示物を見させてもらった中で1番に好きです。他の展示物を見ててもその発想は出てこなかったのですがこれだけあまりに気に入りすぎて、いくら払ったら持って帰れる??って一瞬考えるくらい。

もうなんかそれくらい好きだった。綺麗。この2つだけ行っては戻って3回くらい見ました。いちいち付き合ってくれた友人よありがとう。笑

 

この絵たち、見てまず気付くのが細かく沢山重ねられた絵の具の厚み。鉛筆の下書きなんかもちょっと見えたかな。

そして私最初気づかなかったんですけど、絵の具の上からペン?で線が入ってるんですよね。沢山の絵の具が乗せられて立体感があって、そしてそれが乾いたあと細かく重ねられた色と色の間をわけるみたいに細いペン(多分)で線がいられてます。

入口に近い方のランタンは上の方だけこの線が入れられてて、大野庵の横にあるやつは、ランタン全体に入ってました。これ帰って作品集もう1回穴が空くくらい見たんですけど、紙面では分からないんですよね。「線入ってる」って隣で見てた友人が教えてくれたのですが、それに気づいた時何故か分からないけどなんかほんっとに感動しました。知れてよかった。

 

そういやランタンの絵って展示物の中でも多分ほぼ最後に描かれたんだろうと思うんですけど、それ故に情報がないんですよね。

フリスタの作品集のインタビュー日としやがれソロキャンプ初回放送日を考えると、インタビュー日よりもソロキャンプの方が後なんですよ多分(朧気な記憶)。メインの絵たちはインタビューでその背景を語ってくれていましたが、上記の理由でランタンは言及される場面がなくて。じゃあこれは大野さんのと六本木デートこと、智と巡るフリスタ2020頼みだなぁと思いっていましたが、とうとうここでも語られませんでした。笑

インタビューで小さいキャンパス買ってまだ書くかもって言ってたから多分それかなぁ。そしてVoyageおーのずだいありーで8月に潤くんがアトリエへ遊びに来てた日にはあったので、その間に描かれたのではないかなと踏んでいます。

 

ということでキャンプを初めてやった後に描かれたこのランタンなんですけど。初めてキャンプ知った大野さんって本当に楽しそうで、なんて瞬間に出くわしてしまったんだろうと思ったんですよね。(まぁでもしやがれ見た人みんな思ったよねきっと)あれを見た瞬間の悲喜交々は置いておいて、とりあえずファンのひとりとして大好きな人の人生はまじで幸せであってほしいので、人生を充実させるような新しい趣味と大切な友人が増えてほんとに嬉しいことだなぁと。大野さんの人生になんの関係もないたったいちファンですが、シンプルにそう思います。私たちと嵐という大船のために沢山生きてくれた大野さんが自分のために見つけたキャンプという新しい趣味。

何を思って描いて公開してくれたかなんて知りようもないけれど、ランタンの絵の背景にある事柄の大切さや大きさを思うと、絵にして見せてくれた事が私は勝手に嬉しいです。

 

 

・抽象画

入口から色んなところにぽつぽつと配置されたこの抽象画たち。塗り方の変遷とか見てたら多分色々分かって楽しそうなので、描いた順とか知りたかったなぁ。そして絵の具の性質の問題なんだろうけど、全体的にツヤが強めでした。

ここは乾かない間に筆でばばっって塗ったんだろうなぁとか、これは5色くらい使われてるけど、絵の具の重なりから考えるに一番最初に塗ったのはこのピンク色かなぁとか。重なった絵の具を見て塗った順番を思ったり、乾かぬ間に混ざって流れ落ちていく絵の具を見たり、大野さんと絵の間に流れた時間の経過を感じるのが楽しかったです。

 

そういえばTシャツになってる黄色い絵あるじゃないですか、キャンプでヒロシさん着てるやつ。あの絵ってキャンバス全体としてなんとなく十字っぽくなってますよね、分かります?あれってきっと、キャンバスを張ってある木の枠なんですよね。絵の具を塗ったあと少し乾かしてから布か何かで擦ったことで表面の絵の具が剥がれてああなったのかなぁって感じでした。現地で見て気づいた時嬉しかったです。

 

 

・ジャニーさん

フリスタ開催が決定された時くらいから、ありとあらゆる媒体で目にしまくってきたこのジャニーさんの絵。テレビや雑誌で見た初見の感想は、「ワクワクの自画像にタッチが似てるな」くらいでした。その時はそれ以上特に感想がなかったのですが実際にフリスタの会場でジャニーさんの絵を見た時驚いたんですよね。会場で一つ一つ大野さんの作品を見ていた後にこのジャニーさんの絵を見ると、タッチの違いが圧倒的でした。

大野さん自分でも言ってたけど、本当にポップです。(ポップって言葉で済ましていいのか分からないけど) 新しい描き方だったって言ってたけど本当にその通りでいつもと全く違う手法で描いたんだろうなぁとひしひしと感じました。似てる作品というか、同じジャンルだなぁと思うような作品がない。それこそ出口に飾ってあったワクワクの自画像くらいで。

 

またこれも現地で見て気づいたことなんですけど、大野さん1回塗り潰そうかと思った、悩んだって言ってましたよね。ほんとにそうだったんだなぁって感じました。きっとあの絵顔から描き始めたと思うんですよね、まぁなかなか服から描くことはないと思うし。で、その顔と服を見比べた時にあからさまに服の方がタッチに悩みを感じないんです。なんて言ったらいいんだろうなぁ、まず違うなと感じたのが絵の具の厚み。枠みたいに囲ってその中をたくさんの色で塗ってあるけど、服の部分と比べて顔はあからさまに塗り重ねてるであろう部分があって。悩んで色を置いていったんだろうなぁと感じました。

 

いやなんか今更なんですけど、一般人なら肌色1色2色で塗る部分を沢山線を囲ってわけた上にあの色味じゃないですか。それで特定の人物を表すのって凄すぎませんか?今更大野さんのセンスに驚いたところで遅すぎんかって話なんですけど、なんか冷静になったらまじで凄いと思います。ジャニーさんだから色味はこんなので…とかここはあえて暗い色で…とかなんかきっとそういうの考えたんだろうなぁ。なんか何回か同じようなこと書いてますけど、こういう思考の軌跡みたいなの感じられるのがオタク的に嬉しいし楽しいです。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

読んでくださった方ありがとう。さて中編はここまでです。

後編は細密画〜総括まで!よかったら読んでね!↓

https://poccosu020.hatenablog.com/entry/2021/02/03/000245