大野智の海。フリスタ感想書きなぐり後編

【前編はこちら→https://poccosu020.hatenablog.com/entry/2020/10/27/003458

【中編はこちら→https://poccosu020.hatenablog.com/entry/2021/01/26/213043

 

 

 

やっとたどり着きました後編、長かった!読んでくださった方ありがとう、後編はちょっと短めです。

後編は、細密画、大野庵とカイト、ダンス、総括と大野さんの愛について。

 

 

 

 

 

・細密画

今回の目玉とも言うべき細密画。細密画は情報量多すぎて読み取るのに時間と体力かかるのなんの、まずとりあえず嵐5人の文字を探しました。笑

 

そんな中見てて色々思ったこと気づいたことはありますが、1番印象に残ったものは左下にある五体の骸骨とさようならの文字です。死の概念(という言い方があっているのかは分かりませんが、)が近い人なんだなぁと驚きました。仮に世の中の人を陰と陽のふたつに分けるとして、陰の人、繊細そうな人、ある程度自分の中の闇を見つめた経験があるんだろうなぁと思う人っているじゃないですか。そんな中で大野さんに関してはあんまりそういう概念で考えたことがなかったんですよね。まぁ仕事という表の場所でわざわざ陰の部分をアピールする人は、ジャニーズの方にしろ一般人にしろ少ないかとは思いますが。そんな中、大野さんは陽の人よりは陰の人だなとは思うけれど、浮世離れしてふわふわした人だなってイメージしかなかったんですよね。(ファン歴が浅いとも言うのかもしれません。)だからこそ、あ、そういう人なんだ、と気づいたというか、初めて知ったという感じでした。演技などでふと感じる乾いた空虚さや底の知れなさが静かにオーバーラップします。

 

そういやこの絵、外側が銀色の縁どりでした。フリスタ見ていくうちに気づいたことですが、さては大野さん縁取るの好きですね?そしてついでに、「これ出来た」ってなった後に足すことも多いですよね?Voyageでこの絵が出来たって言ってたときは銀の縁どり無かったし、ジャニーさんの絵も出来たって言ってた時服あんなに描き込まれてなかった気がします。そして生配信だョ嵐会のカレー作りでも「出来た」の後に色々足してメンバーにつっこまれてたよね。笑

 

 

 

・大野庵とカイト
各種ワイドショーなどでも公開されている通り、カイトがちゃぶ台の向こうに掛け軸のように掛かっているんですけれど、カイトの掛け軸の下のところに、今回のグッズのちっさいガマドン付いてるんですよね。ちょっと笑っちゃいました。シュールで、大野さんぽいなぁと。

今回キャンバスに描かれたものが多かったのですが、ああいう風に展示されてますし、多分カイトは紙に描かれているんじゃないかなぁと思います。ちゃぶ台の向こうだったから少し遠かったことが心残りです。近くで見てみてかった。

 

そういやカイトについての思いも語ってくれてないんですよね〜〜〜語って〜〜〜やっぱ読み取るには限界があるんだ〜〜〜〜智と巡るフリスタで聞けるのが最後の砦かなぁと思っていたのですが喋ってくれてませんでしたよね??

話聞いてみたかったなあ〜

 

 

・ダンス
最後に、真っ暗な部屋に入って見る大野さんのダンス。あれやばくない?…やばいですよね???

大野さんシュールなもの作りたいってインタビューで言っていたじゃないですか。いや、シュールなんだよ、シュールなの、シュールなんだけど、シュールなんだけども!!!!

 

見ながらドデカ感情に包まれていたんですけれど、見終わってまず出たのが、「美しい」でした。本当に綺麗なの。呼吸音と靴の音だけが響く、闇の中で踊る大野さんは美しかった。(そして、おばけ兄弟の兄を見てこれを思い出したのは私だけじゃないはず)

 

さらに、ダンスが終わったあと画面が真っ暗になって、まるで自撮りのカメラを止めるみたいに、正面向きのカメラを覗き込む大野さんがアップで映ったじゃないですか。ねぇいる?好きな人にカメラ覗き込むあれ、されて嫌な人いる?今まで6画面に分割された大野さんを見逃さないようにしようと必死に頑張っていたらもう…そんなんずるいじゃん…!!

真っ白な全身タイツの大野さんはシュールなんだけど、でも美しくてかっこよくて、なお最後に性癖で貫いてくるなんてもうどうしたらいいか分からなくないですか?それにしてもあんな短い2分ある?秒じゃない?目足りなくない??

 

そして、これはほんといつ見聞きしたものか分からなくて、なんなら私の妄想の可能性もあるんだけど、いつかどこかで大野さんに近しい誰かが(←既に曖昧)、「彼は本当に踊るのが心から好きだ(だった)と思う」という旨の発言をしていたような気がしていて。見ている途中ずっとそれを思い出していました。

 

インタビューで、「踊りたくなったら踊る、やめたくなったら辞めるみたいにやろうかなぁ」みたいなこと仰っていましたが、もし、私達が見たのがその通りの“FREESTYLE”

なダンスだったら。

 

踊るのが好きな大野さんの

今発想された動きを

カット無しのパッケージで

体の動きや形を全てさらけ出すような白タイツで、上下左右全部見えるスケルトンの部屋で

見に来る私たちの為に展示してくれた。

…だったら、なんて愛だろうか。

なんて、受け取る情報量が多すぎて追いつけなかったです。あまりに圧倒されて見終わったあと泣きそうでした。

 

 

・出たところ
少し微笑んだ大野さんの写真と、「ありがとう大野智」の文字。ありがとうの文字はピンクのような赤のような色で、金色の絵の具で囲まれていて、私は5×20カラーだなぁなんてぼんやり考えていました。そして大野智の文字は青色だった気がする。

今このブログを書いていて、あの微笑みが少し怖かったけれど見て見ぬふりをしたことを思い出しました。this is 嵐LIVEで美しく清々しい顔のまま消えていった大野さん、あの顔を見た時と同じ感想です。行かないで、そんな綺麗な顔でこちらを見ないで、と。

 

これでFREESTYLE2020はおしまいです。そのあとに貰う智のカレーパン。なんかこんなに大野さんの世界を旅して最後に「どうぞ!」ってお土産まで貰えたようで嬉しかったなぁ。

 

そんなこんなで大野さんという海にただよった備忘録でした。

 

 

 

 

 

 

さて、総括をぽつぽつと。

FS1〜2020まで全部見せてくれたこの展覧会。

ちょんまげの少年と「烏賊」の絵など、その時々のブームの描き方を見れたのがよかったです。今回のジャニーさんの絵と自画像とか、時々でお気に入りの描き方がありますよね。その変遷を感じられてよかった。

そして前編でも書いたけど、大野智とFREESTYLEの始まりを知れた(と勝手に思ってる)のがよかった。

 

また細密画の感想のとこでもちょっと書きましたが、大野さんは縁どったり何かを描いたりなど空間を線で埋めるのが好きですよね。ランタンしかり、ジャニーさんしかり、細密画しかり。抽象画にもそういったタッチのものがありました。一緒に行った友人と現地で気付いてわいわい盛り上がってましたが、多分彼のくせなんだろうなぁと思います。これもああやってまとめてゆっくり見なければ気づけなかったので良かったです。

 

私はこれらの思い出を忘れたくなくて自分の備忘録として書いている側面が強いのですが、思い出すのも書くのもカロリーを消費するのでここいらにしときます。笑

忘れたくないことはもっとあるはずだけれど。

 

 

 

 

最後に、出口にあった手書きの「ありがとう大野智」の文字に寄せて、私とフリスタの旅も終わろうかと思います。

 

個人的に思う事ですが、大野さんの愛し方というのは、溢れて溢れて止まらないというものより、溢れる想いを自身を削って表出させるものであるようなイメージがあります。

 

だってみなさん、思い出してよ山の海キャンプ。あの尽くす姿。全山オタの屍が散らかったであろう山の海キャンプ。クーラーボックスで手をすすぐ翔くんにタオルを渡す大野くん。翔くんに「もてなし力はんぱない」と言われる大野くん。「楽しんでほしいからね」という大野くん。大野くんのもてなしに恐縮する翔くん…そうこれが山……。

翔くんはエネルギーの塊みたいな人だから、溢れる愛を溢れるままで愛するみたいなとこあるような気がするけど、大野さんは違うと思うんですよね。溢れる想いはあるけど、それを表現しようとする時にすごく自身の芯の部分まで使って、削ってまで、表に出そうとしている感覚がするというか。多分言葉という道具を使うのも上手でないから余計なのかなぁと思います。

 

多分そうやって愛してくれたのが大野さんのFREESTYLE2020でした。あの空間に浸ってから、圧倒的に大野さんを愛しく感じます。

 

 

 

 

その愛に感謝を。

こちらこそ、どうもありがとう。


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